【レポート】ゼロカーボンミーティング2024 in 木曽「カードゲームで未来を切り拓こう!」
令和7年2月22日に、木曽合同庁舎講堂にて「ゼロカーボンミーティング」を開催しました。
今年度は、ゼロカーボンをより身近に、自分事として感じてほしい、またゼロカーボンに向けた行動に結びつけられる場としたい、という思いから、カードゲームのプレイを中心とした体験型のプログラムを企画しました。
今回使用したカードゲームは、「2050カーボンニュートラル」。参加者が企業や行政、金融機関など12のチームに分かれ、それぞれが定められた目標の達成に向かって活動する中で炭素の動きが理解できるシミュレーションゲームです。2050カーボンニュートラル公認ファシリテーターの熊谷健太郎氏、開米泰介氏の進行のもと、事務局も含めた会場全員でカードゲームを楽しみました。
最初は複雑なルールに困惑する方もいましたが、ゲームが進むにつれ理解が進み、皆さん楽しんでいる様子でした。チーム同士のコミュニケーションも弾み、1時間15分のゲーム時間はあっという間に過ぎました。
後半は「『木曽の私たちにできること』を考えてみよう」と題し、参加者一人一人がゼロカーボンに向けて取り組みたいことについて考え、ワークシートに書き出す時間を設けました。
はじめに、取組事例の参考として環境省 環境カウンセラーの池戸通徳氏に話題提供をいただきました。池戸氏からは、飯田市や木曽町における木材利用に関する事例紹介や、自身の自宅等における「ペチカ」の導入、太陽熱の利用といった取組の紹介がありました。
話題提供の後、参加者にワークシートを書いていただきました。私の想像に反し、「お書きください」とお伝えした瞬間から皆さん悩む様子もなくペンを走らせていました。
最後に何人かの方に「取り組んでみたいこと」を発表していただきましたが、「省エネルギーへの取り組みをさらにしっかり行いたい」や「ゼロカーボンを自分事にし、横展開していきたい」といった声が聞かれました。決して壮大な取り組みでなくとも、自分にできることを自分なりに進めていきたい、という想いが感じられ、「ゼロカーボンを自分事に」というイベント目標を達成できたのではないかと思います。
ゼロカーボンの実現には、多くの人がビジョンを共有し、行動を積み重ねていくことが重要です。参加者の皆さんにも、脱炭素に向けた「想い」をさらに広げていっていただければ嬉しく思います。