地球にやさしいゼロカーボンに向けて今からできること
エネルギー、家、家電・照明、移動、食べ物・・・、あなたは日々の暮らしのなかで、どんな選択をしますか?
どんなエネルギーを使う?
- 価格
- 販売会社
- 今のまま
- エコかどうか(再生可能エネルギーか)
電気はどこから?
私たちが使っている電気の8割以上は天然ガスや石炭などの化石燃料を使って発電されています。また、その燃料のほとんどは海外から輸入されています。
電気も選べる時代に!
2016年から、さまざまな企業が電気を販売できるようになり、使う電気を選べるようになりました。誰でも再生可能エネルギーで作られた電気に契約を変更することができます。例えば「信州Greenでんき」。県内の水力発電所で発電した電気を購入できます。
どうすれば再生可能エネルギーを使えるの?
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屋根に太陽光パネルを設置する
自分の家で発電した電気を使い、余った電気を売ることもできます。発電した電気を蓄電池や電気自動車にためておけば、停電の時も安心です。 -
薪ストーブ等で植物由来の燃料を使う
植物は空気中のCO2を吸収して成長します。薪等の植物由来の燃料を燃やすとCO2が発生しますが、もともと空気中にあったCO2が、空気中に戻るだけなのでCO2は増えません。
若い木ほどCO2を多く吸収するので、成長した木を伐って、新しい木を植えるサイクルを作ることが大切です。
*薪・ペレットストーブから煙が出ないように、煙突を適切に配置し、十分に乾燥した燃料を使いましょう。
太陽光パネルは高そう・・・
初期費用ゼロ円でも設置できます。「ゼロ円ソーラー 信州ネット」で検索してみよう!
どんな家に住む?
- 間取り
- 耐久性・耐震性
- 価格
- 省エネ性・断熱性
- デザイン
一年中快適に暮らすためには、省エネ性・断熱性がポイント!
省エネ性・断熱性の高い家は、光熱費が安く済みます。屋外の寒さ・暑さの影響を受けにくいので、一年を通して驚くほど快適です。
さらに、太陽光パネルなどを取り付けて、年間のエネルギー使用量を実質ゼロにした住宅(ZEH*)とすることもできます。
*Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略で、ゼッチと読みます。
長野県はZEH等の環境配慮型住宅の建築やリフォームを支援しています。
家の断熱性は健康にも影響!
断熱性の高い家に住むと、ヒートショック*やアレルギー性鼻炎などの病気になるリスクが低くなり、健康に過ごせます。
*急激な温度変化による健康障害のこと。
家のリフォームはまず窓から!
熱や冷気の60〜70%は窓から屋内に侵入します。樹脂や木製サッシの複層ガラス窓への交換や、内窓の追加で、断熱性能が向上します。
窓以外にも、壁・床などの断熱性能を向上させると、より住宅の省エネ化が進みます。
夏の日よけ対策には・・・
窓の外に、すだれや遮光シート、緑のカーテン*などを設置して、直射日光をさえぎることも効果的です。
*建物の外側にゴーヤなどの植物を生育させて日光をさえぎること。
長野県は建築物の省エネ性能及び省エネ改修効果を無料で簡易診断しています。
夏場にちょっと・・・
帰宅したとき、エアコンを入れる前に、冷蔵庫で冷やした濡れタオルで体をさっとひと拭き・・・。これもエコです。
どんな家電や照明を使う?
- デザイン
- サイズ
- 価格
- 省エネ性能
- 機能性
- メーカー
省エネ性能が高い機器に買い換えると・・・
照明は注記の条件により電力単価を27円/kWhとして算出
家電の省エネ性能はこのラベルで確認!
買換え前後の電気代を比較できます!
どんな使い方が効率的なの?
- 「っぱなし」をやめる
- 明かりやエアコンのつけっぱなし
- テレビのつけっぱなし
- 冷蔵庫の開けっぱなし
- まとめる(使う回数を減らす)
- 洗濯物はまとめて洗う
- 風呂は間をあけずに入り、追い炊きしない
- 効率のよいものを使う
- 暖房はファンヒーターよりエアコンが効率的
- 鍋で湯を沸かすより給湯器の方が効率的
他に何ができるか調べてみよう!
お風呂や台所は?
お風呂や台所で使うお湯を作るためにもガスや電気を使います。給湯器を太陽熱温水器やヒートポンプ式に買い替えると省エネになり、光熱費も節約できます。
どうやって移動する?
- マイカー
- 自転車
- 電車・バス
- 徒歩
- タクシー
長野県の1人あたりの自動車保有台数は全国2位
このままマイカー頼りで大丈夫でしょうか。
人が1km移動するときに出るCO2は、移動手段によりさまざまです。環境への負荷も考慮して状況に応じた最適な移動手段を選びましょう。レンタサイクルやカーシェアリングが利用できる地域もあります。
移動もエコに!〜スマートムーブ〜
- 公共交通を使う
電車やバスはCO2が少ない移動手段です。通勤、通学、旅行やちょっとした外出などに便利です。 - 自転車・徒歩を見直す
CO2を全く出さない「ゼロカーボン」な移動手段です。近くの移動や街中では、自動車や公共共通よりも早くて快適なことも。電動アシスト付き自転車を使えば坂も楽に登れます。健康面でも効果的。密も避けられます。 - マイカーに乗るときは、エコドライブ
- 燃費を把握
- エアコンは適温に
- 不要な荷物はおろそう
- ふんわりアクセス eスタート
- アイドリングストップ
- 車間距離にゆとりを
- ナビを使って渋滞を避ける
- 早めのアクセルオフ
- タイヤの空気圧チェック
- 走行の妨げとなる駐車はやめよう
- マイカーを買うときはエコカーに!
ガソリン車に比べて、走行時のCO2排出量がハイブリッド自動車(HV)は約30%、電気自動車(EV)は約40%少なく、燃料費も安くなります。
[燃費]ガソリン車:23.4km/L、HV:34.0km/L、EV:8.3km/kWh
[単価]ガソリン:143円/L、電気:27円/kWh
[排出係数]ガソリン:2.32kgCO2/L、電気:0.488kg/Kwh
[その他]年間走行距離:10,000km
タイヤの空気圧
履き替え時しかあまり気にしないタイヤの空気圧ですが、適正値より不足した場合は燃費が悪化します。安全運転のためにも定期的な点検をおススメします。
どんな食べ物を選ぶ?
- 価格
- 賞味期限
- 産地
- 旬のもの
- 鮮度
- 簡易包装
産地や「旬」もチェック!
食べ物を栽培・輸送するときにもCO2が出ます。
日本は食べ物の約60%を輸入に頼っているので、輸送に伴うCO2をたくさん出しています。地元産の食材を食べる地産地消と、旬の食材を選ぶことで、CO2を削減できます。地域にお金が還元されて地域の活性化にもつながります。
県内産の食材を紹介!
調理の仕方も大切!
調理の工夫次第でお金と時間を節約しながらCO2を減らせます。
- 余熱調理
火を止めて放置している間にゆで上がる。 - 同時調理
麺と具材の野菜を一緒に茹でるなど、複数の食材を一緒に調理すれば、時短で省エネ。 - 旬の食材を残さず使う
ピーマンは種やワタにも栄養が!ニンジン・大根は皮ごと調理してゴミの減量に。 - 野菜の下処理はレンジで時短
下茹でよりもレンジ加熱に方が時短で省エネ。栄養もキープ。
レシピ集やもっと詳しい情報はこちら
買い物で世界が変わる!エシカル消費
日々購入している商品やサービスの「向こう側」には、地球温暖化や森林破壊などの社会問題を引き起こす要因が隠れていることがあります。一方で、環境や社会等に配慮した「エシカル」な商品も数多くあります。
せっかくなら、世の中を良くする「エシカル」な商品を選んでみませんか?
- 必要な物を必要なだけ買う
- 地元の商品を買う
- 環境マークがついたものを選ぶ など
ほかにもいろんなマークが・・・
「エシカル」な商品が買えるお店など詳しい情報はこちら
グリルを使うとき・・・
グリルの受け皿にお米のとぎ汁を入れると、脂が固まりにくく、お手入れも簡単になります。
ごみについても考えよう!
直径5mm以下の「マイクロプラスチック」による海洋汚染が問題になっています。私たちの暮らしも、川をとおして海につながっています。
4Rの推進
プラスチックごみを減らすには・・・
リデュース:使う量を減らす
リユース:繰り返し使う
リサイクル:資源ごみとして回収する
リプレイス:プラスチック以外を使う
信州プラスチックスマート運動
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意識して「選択」
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少しずつ「転換」
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分別して「回収」